8.食生活のルーティーン。

どうもです。

この前うちの研究室が主催するBIMシンポジウムが日本であったみたいで(僕は全く手伝えていません)。ちょくちょく情報は流れてきてましたが、まとめとしては

BIMは会社やプロジェクトごとにデータセットが異なる上、守秘義務(実務で用いるためクライアントの建築情報をオープンにできないと言う制約)や競合性(オープン化するとで必ずデータの既得権益の話になる)と言った実務の観点から、オープンシステムとしてなりえないみたいなネガティブな声が。

ちなみにオープンシステムというのは、(内田祥哉先生が40年以上も前にBE論のまとめ的な立ち位置でまとめていらしていますが)、部材や生産工程をオープン(誰でも使える)にすることを可能にするシステムということで、プラットフォームに近いイメージです。これは近年のアルゴリズム設計の風潮と相性がよく、一本の線から工期コストまでの情報を含んだ一部材までのアルゴリズムそのものを扱えば、低コストでより質の高い建築デザインが後押しされるのでは、という期待を助長するものでありました。内田先生はハードのオープンシステムを、野城先生(僕の研究室です)はソフトのオープンシステムを追求しているイメージです。この本は今読んでもとても面白いので是非ともオススメしたい。内田先生は野城先生の直属の前身でもあるのでこの本は僕の研究室でバイブルみたいな立ち位置になっています。個人的には、このような障壁を超えるためにはBIMが設計ツールではなくデザインツールとしての側面を持つ(技術障壁を低くする)のが理想と思っているのですが、建築を実際に建てるプロセスは実際、デザインだけする何倍もの情報量があってなかなか口で言うほど簡単にはいかないとのことです。施工BIMとかは結構発展したりしてるんですけど。


 

 今回のテーマは日々の暮らしの流れについて。1ヶ月住んで食生活のルーティーンが出来上がってきました。

 レストランはどこも10ドルはするのですが、スーパーは量も種類も日本よりも豊富で、値段もそこまで変わりません。ただ、質は悪いかもしれませんが。卵とかminimumで12個の上、いつも割れてます。肉は変な匂いするし笑。週に一回買い物に行けば一週間分の食材は変えてしまうので、

朝:基本ベーグルにハムとチーズとバナナ

昼:近所の5ドルのサンドイッチ

夜:週4〜5自炊

というというルーティーンになっています。基本的に一週間は同じ食材で料理するので煮物ばっかりになる週もあれば炒め物ばっかりになる週もって感じです。日本のマイバスケットみたいな単身者向けの小売店が恋しい今日この頃。

肉:厚切りベーコン→豚角煮→チキン→ひき肉→・・・

野菜:玉ねぎ→白菜→玉ねぎ→白菜→・・・

の繰り返し。カルフォニア産の米が以外と美味しくてびっくり。


 野菜はもう少しバリエーション増やしたいところなので来週はナスとか行ってみようかな。いかんせんサイズが大きいので何種類も野菜買えないし、買えば買うほど切る手間が増えるので献立考えるのも苦労します。あと、貧乏学生の友であるもやしが売っていないなんてなんたる、、、レトルト関係も日本ほど質も値段もよくないのであまり魅力的に思えず。。お茶もないので基本オレンジシュースと事務所のコーヒーで生きています。

 月曜に買い込み一気に野菜とか切って全部パックにして保存しておくと、その他の日はそのまま食材を使えて楽です。大抵一回に二食分ぐらい作るので、朝ごはんにしたり二日目チンしたり。日本だと簡単にできた豚しゃぶができなかったりいろいろと制限はありますが基本困らずに生活できています。

 基本9時出社18時-19時退社のリズムで、週に一回は仕事後会社の同期とダウンタウンに飲みにいったりテニスしたりしてます。平日は仕事中ひたすら手を動かしてるので帰宅後ずっと英語の勉強している感じです。シャドウイング毎日二時間。隙間時間に単語と洋書とリサーチいう感じで、遊ぶ時は遊びますが音楽聞く時間もない笑。本当は後一つ勉強したいところなんですが、寝る時間も惜しい。。

 土日は精力的に動くようにしており、せっかくミートアップなどのコミュニティが盛んな都市にいるのだからといろんな人に会って話を伺ったりたまに遊んだり。7月は到着したてということもあって建築関連のコミュニティと日本人関連のコミュニティ、に顔を出していましたが、これからは別のコミュニティにも積極的に足を運びたいと思っています。とりあえず現地の大学生と仲良くなって9月のAIAのコンペに出す仲間を作ったら勝ち笑。一人でやるのが嫌だというのではなくて、アメリカの学生コンペに出すには、USの学生であることが条件のコンペが多いので。。どうせ出すならクリティーク受けられるものがいいと思っていろいろ調べてるところです。

 また、建築関連の方はもちろん、主に建築をバックグラウンドとして別の仕事をしておられる方や、デザイン関連、クリエイティブ不動産関連、スタートアップ関連、クリエイティブグループの人から話を聞きたいなと思っているので進展あればまたまとめて書きたいなと思っています。

 月に一回東海岸の都市に出かけて建築を見る計画を立てていて、ボストンとワシントンはクリアしたのでシカゴ、トロント、落水荘には秋までに行きたいです。フィラデルフィアもベンチューリやカーンの作品があるのですがいかんせん住宅なので入れるのでしょうか。寒くなる前に行きたいなぁ。

 週一更新だと情報過多になりがちだけど日本語で文章書くのは週一に止めたいし。。次からサクッとまとめることも意識します。まあ基本自分のために書いてるので別にいいですけど。noteにしなかったのもそのためです。

 写真はワシントンにあるIMペイのEast building national museum。中の巨大な吹き抜けを快適に保つのにすごいエネルギー消費してそうですが、外から視線の抜ける時の窓の配置と展示の関係性や、彼独特の角度の使い方は見事でした。動線はよく理解できませんでした。吹き抜けはすごく気持ちがいいのですが、僕にはスケールが大きすぎるような気もします。それが気持ちいいんですが、そのスケールのでかさに現実味が薄いため僕のようなしがない学生には、ゲームのダンジョンに迷い込んだ気分になったりします。真ん中に虚空をおいて周辺を展示のchunkで固めるというのはルーブルしかりPeiの作品ではよく見られる傾向ですが、展示は各々クローズドで、そのchunkをわたりあるく時に虚空を通過するため、見せ場を必ず作るよう力を入れて設計されています。美術館を設計となるとどう展示するかに頭が行きがちですが、何もない空間こそが一番デザインされていてそのコントラストがはっきりしているなと。展示は展示物に鑑賞しないようにそっとおとなしい。けど平面プランとか六角形出し普通に結構今までにない体験になりましたけど。最近だと展示デザインはどう空間とインタラクティブに行き来するかみたいなことも重要視されているような傾向もありますが(ARやteam labなど)、この美術館は建築の力がすごく強い。ちなみにPeiの作品では滋賀にあるMIHO museumにも行ったことがあるのですが、空間の作り自体はこっちの方がよかったです。敷地環境は圧倒的にMIHOが良いですが。Peiの美術館の設計手法は、広い土地の方が効果が発揮するということなのでしょうか。あくまで個人的に感じたことですけど。本当は他にもまだまだいろいろ語りたい建築あるんですけどこの辺で。

MOCCHI


 


 



Tech-Tech-MOCCHI

NYの建築事務所でインターンしている建築大学院生のブログです。

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