4.海外インターンの準備【その2:必要書類】

どうもです。

 インターンの最初の一週間が終わりました。幸運にも実施案件に携わらせてもらえ、敷地も事務所から徒歩圏内にあるということで実測したりモデリングしたり、金曜にはクライアントに会っていました。緊張したw

 事務所については一週間行っただけでも書くネタがつきませんが、またの機会に別でまとめるとして、今日は海外インターンでアプライするのにあたり必要な書類について書いていきます。基本的にはどの事務所も以下の4つの書類を準備しておけばアプライすることができます。

①ポートフォリオ
②CV
③Recommendation Letter
④Cover Letter


①ポートフォリオ

 ご存知の方も多いかと思いますが、自分の作品をまとめたポートフォリオというものを必ず出さなければいけません。内容としては3作品だけの人もいれば10作品以上載せる人もいます。 所員が100名を超える大手アトリエ事務所ともなれば世界中の建築学生がポートフォリオを毎日送ってくるので、月に数百件のポートフォリオデータがアーカイブされていることになります。入れ替わりの激しいインターンのポジションでもその中で面接に進むのは月に数十件ほど。厳しい戦いなのです。


 ポーフォリ作りの進め方にはふた通りあります。
①アプライする事務所を一つに絞り、その事務所の作風に合わせて作りこむやり方。
②複数の事務所に出すことを想定してフレキシブルに仕様変更できるよう作るやり方。

 当然事務所によってデータ容量の上限も形式も違っていたりするので、事務所を先に決めてからポーフォリを作るやり方の方が楽ですし、確率も高まると思われます。ですがこのやり方は落ちた時のリスクも高いですし、事務所内部に強いコネクションがない場合は複数の事務所の条件を調べてから進める②の方が安心かもしれません。

 内容に関しては、時系列ではなく見せたいものから乗せて行くといいでしょう。面接では僕の経験上どの事務所も2作品の説明を求めてきたので、コアとなる2作品に加えてあとはビジュアルスキルをアピールする作品を数点載せるというイメージです。ポートフォリオは内容も大事ですが海外事務所の場合はほぼほぼスキルを見ています。どれくらいのモデリング技術とレンダリング技術があり、手書きができて、図面が正確で、Adobeに慣れているのか。そのため、内容よりはスキルのバラエティをわかりやすく見せるパンフレットを作る感覚を持っていた方がいいかもしれません。僕の場合は卒制に加えて環境解析系、手書き系、模型押し、レンダリング押し、フォトショコラージュ押し、数理解析(卒論)、モデリング押し(T-Spline)など各作品に明確にスキルがわかるよう作品をチョイスし、盛り込みました。近々時間できたら公開します。。

 レイアウトに関してですが、見開きはあまり多用しない方がいいかもしれません。僕の経験では、スカイプ面接の時向こうの事務所でバラ印刷されたものを見ている(わざわざ向こうで製本してくれないので)ため、見開きが多いと純粋に向こうの人が見にくくなる可能性が高くなるからです。もちろん送付したpdfデータをディスプレイ共有で面接したところもあるので一概にはいえませんが、僕は複数の事務所に出すことを考えて1ページごとに独立して見れるようレイアウトしました。

②CV(履歴書)

日本でいう履歴書のことをCVと言います。載せる情報は生年月日住所などの個人情報に加え

・学歴

・職歴

・スキル

・言語レベル

・賞歴

・展示歴

です。特に重視されるのが職歴なので、バイトでも研究室のプロジェクトでもなんでも少し大げさに書くといいと思います。海外はサマーインターンが大学で強制だったりもするのでみんなこの欄が充実しているのですが、これは日本学生の弱みかもしれないですね。僕はポーフォリの最初にCVを挿入していました。

③Recommendation Letter(推薦書)

 意外と大事なのが推薦書です。日本の就活を学歴社会と一言で言うならば、海外はコネ社会。誰と面識があって誰の元で学んでいたのかはとても重視される傾向にあるようです。

コネというと日本だと少し汚いイメージもあるかもしれません。しかし自分で足を動かし、人に自分を認めてもらうことは汚いことでも恥ずかしいことでもなんでもないと思うし立派な能力の一つだと思います。海外の事務所に出す場合は、自分の所属研究室の教授など自分に近しい人からのものに加えて、海外でも名を知られる日本人(かなり限られてますがw)、現地の事務所に近しい人などからの推薦書があったら強力と言われています。

④Cover Letter

 以上3つの書類を送る時に、メールに添付する挨拶文のようなものです。簡単な自己紹介、なぜあなたの事務所に行きたいのか、どういう点で自分が貢献できるのかをシンプルにA4サイズにまとめると良いでしょう。長すぎても読まれません。


本日はこんなところで。写真はroommateの一人に誘われてその友達と行ってきたRockaway Beach。地下鉄一本で1時間半程度でいけてしまう(必要経費は交通費5ドルのみ)お気楽さでみんな毎週のように出かけています。そこで波に揺られてたらSOMの所員と知り合いました。ニューヨークは狭い!笑

MOCCHI


 





Tech-Tech-MOCCHI

NYの建築事務所でインターンしている建築大学院生のブログです。

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