3.海外インターンの準備【その1:大枠】

 どうも、MOCCHIです。昨日はNYで暮らす日本人が開催する交流会に行ってまいりました。場所はキングコングの西野さんが個展をやったことでも知られるスナックで。ビザ取得の話やこっちで暮らす大変さ面白さを聞けました。定期的にアントレプレナー向けのイベントを開催してたり勉強会あったりnycっぽいなぁと。

 そこで知り合ったコロンビアのCSの学生たちとかと朝方まで居酒屋で話し込んでしまい、、翌日日曜日だったので昼まで寝てました。終電ないとノンプレッシャーで飲んでしまいます。彼らの話によると、VCの総投資額が中国が米国を抜いたとか。GoogleやAmazonの勢いが留まるところを知らない今ですが、米国こそ新しいプロダクトやサービスが生まれる国と言うイメージも今後変わっていくのかもしれません。

 前置きが長くなってしまいましたが、僕の悪い癖です。。特に、アメリカのプレゼンスタイルに合わなそうなので自分でも意識的に修正していきたいです。

 さて、前回書いた通り、今回から海外インターンアプライの手順に絞って書いていくことにします。

 全体の流れとしては、インターンを開始するまでの準備は以下の流れで進めていきます。

①必要書類準備(1ヶ月〜6ヶ月)

②事務所オファー獲得(数日〜6ヶ月以上?)

③ビザ準備(1ヶ月〜3ヶ月)

 あくまで聞き込みにる実感値にすぎませんが、準備期間は人、国、事務所によって数ヶ月単位で変わってきます。事務所はプロジェクトベースで進行しているので、コンペに勝って人員が欲しければ募集するし、逆もあります。社会人にとっての数ヶ月は誤差の範囲内ですが、大学院生にとって半年予定がずれるのは人生設計に関わって来るので、長めの準備期間を想定して動くのが良いでしょう。早まればその分インターンを伸ばすことはできますが、リミットを過ぎれば水の泡になってしまいます。

 とは言ってもいろいろあっていきなり想像するのが難しいと思うので、「ひとまず準備の前に大枠を知る」ということで、全体の流れを自分の経験をケーススタディにして、まず大雑把に書いてしまいます。


 僕の修士1年時の海外インターン準備における流れは以下の通りです。個人的経験から言えば、海外インターンに必要なのは優先順位的に

①根気 ②コネクション ③運 ④実力

といったところでしょうか。運がかなりのウェイトを占めてきます。


 4月 

大学院入学。コンドル奨学金発表。

 5月 

海外インターン経験者などにアポ取り。情報収集開始。

 6月 

スタジオの課題とコンペに明け暮れる。

 7月 

ポーフォリ作成開始。

 8月

 帰国後の就活を意識して国内のサマーインターンに明け暮れつつ月末には叩き台完成。

 9月

 先輩などにダメ出しを受けつつ適度修正。(ポーフォリはずっとチマチマ2月くらいまで修正を重ねていくことになります)教授に推薦書を頼みに行く。(3人ほど)

 10月  

 CoverLetter, CVなど必要書類を準備して、いざアプライ開始(この頃は国も決めておらずひたすらいろんな事務所に出していました)。同時に建築コンペも複数こなし、ポーフォリに追加していくということを年末まで継続していました。

 11月  

 なかなか返事が帰ってこず、焦る。。。スイスの中規模アトリエから一件ポーフォリ審査通過しskype面接まで進むが、給与の話で無給(本当は違法だけど)でよければという話になり、丁重にお断りさせていただく。スペインとデンマークの事務所にそれぞれコネクションを見つけるも、連絡こず。

 12月 

 なかなか返事が帰ってこず、焦る。。。某オランダの大手アトリエ事務所に大学の先輩が働いていた関係で、そのNYオフィスの人事を紹介してもらい、12月中旬skype面接。期待に胸を膨らませ待つ。

 1月 

 面接の結果を何度問い合わせてもバケーションだとか言われて待たされ、結果1月末に不採用の通知(面接から1ヶ月以上!)。一から仕切り直し。この時にニューヨークの事務所に絞ってアプライすることを決める。予定では年内にインターンのオファーゲットしている想定だったので焦る。

 2月 

 NY某大手アトリエ事務所とskype面接。この時は前回の反省を生かしてみっちり英会話対策もしていくが、音質の悪さとニューヨーカーのまくしたてるような早口英会話でところどころ噛み合わず、人事の人の反応があまり良くなく。。危機感を感じたので、結果を言い渡される前に直談判することを決意。すぐさま航空券をとり、人事にチケットをとったからもう一度直接話をさせていただくようメール。断られる前にチケットをとることで半ば押しかける形で直接面接をセッティングしてもらう。(ちなみに人生初海外でした笑)

 3月 

 渡米を決めてから訪問まで一週間しか残っていなかった(不採用通知の前に押しかけたかったので)が、往復10万ほどかけて飛び込んで落ちてまた仕切り直しになるのは流石にしんどいと思ったので、ニューヨークで目をつけていた他の事務所にも急遽メール。アメリカの大学院に昔通っていた先輩のご助力もあって、急遽3件直接インタビューのアポを取り付けることに成功(直接行くことが決まっていると言うとなんやかんや会ってくれる確率は上がると思いました)。怒涛の押しかけにもかかわらず協力してくださった先輩と事務所の人には感謝。帰国後、結局目的だった事務所からは不採用通知が来たが、その時にがむしゃらに回り、直にprincipalと話せた今の事務所から念願のオファーメールを獲得。泣きました。

 修士2年になった後、4月5月は英語の勉強とビザ準備に。詳細は後日書きます。

 大雑把な費用に関してですが、国や事務所によりサラリーに関する規定も異なります。また、日本での家の引き払い(一人暮らしの場合)からビザ発行費、渡航費、住居初月家賃とデポジットなど初期費用(僕の場合はインターン開始まででトータル50万近くかかったと思います)も結構かかるので、貯金が50万以下の人や(親などの)外部資金援助が見込めない人は奨学金のリサーチを強く勧めます。最近はトビタテなど海外支援に対する後押しもかつてより強くなっていると思うので、また奨学金の話も別Tipsとして書こうかなと思います。

 コネクションやら必要書類やら色々と不鮮明なワードが出てきますが、本日は長くなるのでまたおいおい書かせていただきます。

 そして、いよいよ明日からインターン開始です!せっかく来ているので仕事と遊び第一で頑張りたいですが、週一回は更新できるよう頑張ります。


 本日の写真は前から気になっていたFishs Eddyへ。引っ越したはいいもののマグカップと自分の食器が欲しいなと思って買ってきました。NYのお土産にもってこいなので旅行の際は是非!

MOCCHI





Tech-Tech-MOCCHI

NYの建築事務所でインターンしている建築大学院生のブログです。

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